仕事をしたり、夢を追いかけたりするのに、「上京」というワードは希望に満ちています。夢を抱いた人たちが、都会に憧れるというのは世の常とも言えます。しかし、時には一度立ち止まって考えてみましょう。
「上京は本当に自分にとって最善の策か?」ということを考えなければなりません。なぜなら、上京した人の多くが挫折してしまうことの一つに「上京そのものが目的になってしまっている」ということが多いからです。就職をするにしろ、起業をするにしろ、地方よりもはるかに多種多彩な企業が集う東京には確かにチャンスは多くあります。しかし、その事実にばかり目を向けてしまい、「東京へいけば自分の職がほとんど決まったようなもの」と考えてしまうと危険です。そこで努力を怠ってしまっては元も子もありません。「チャンスの宝庫」から「自分のチャンスをつかみ取る」という能力がなくては、本当に自分の夢を実現させることはできないでしょう。
就職をする際、必ずと言っていいほど耳にするのが、「なぜ弊社を選んだのですか」という質問です。「どうしてここでなくてはいけないと思ったのですか」という、企業側が被雇用者の熱意をくみ取るための問いですが、同様に、「なぜ東京でなくてはいけないのか」という問いに答えを見つけだせないうちに行動を起こすことは、大切なチャンスを捨てることになりかねません。
ふるさとを離れ、積極的に行動するというのは非常に行動的で素晴らしい行為ですが、上京して成功したいのであれば、「ここでこれを成し遂げたい!」という明確な意志も連れていかなければいけないのです。